著者のコラム一覧
酒向正春ねりま健育会病院院長

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

八角理事長(3)痛いからとか熱が出たから休む…そんな単純な話ではないんです

公開日: 更新日:

 すさまじい鍛え方をしてきた八角理事長。そのかいあって、どんどん、番付を上げていきます。19歳で十両、20歳で新入幕。当時のしこ名は「保志」。私は保志関の押し相撲を新入幕の時から覚えています。当時、押し相撲力士は最高位でも大関までと言われていました。22歳の昭和61(1986)年3月場所では5大関を撃破し、初優勝。この年の7月場所後に大関昇進、およそ1年後の62年5月場所後に、なんと23歳11カ月で横綱に昇進しました。しかし、翌63年の5月場所から持病の腰痛が悪化、千秋楽で休場すると以後、3場所連続で全休となりました。胸中はいかなるものだったのでしょうか。

  ◇  ◇  ◇

 ──休場中はきつかったでしょうね。

「それまでも腰痛はあったんです。それが横綱の時に我慢できなくなった。63年の5月場所、千秋楽の前の日です。四股を踏んでいたらギクッとなった。その夜は痛くて眠れませんでした。それで初めて休場して、その後も半年ぐらい治らなくて。もう引退だなって思っているんですけど、やるしかない。なぜかというと、15分も座っていられないんです。それじゃあ、引退しても親方にもなれないでしょう。でも、やるとまた腰が痛くなる。そこで取り組んだのが冷凍治療です」

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