(3)阪神・藤川監督の「恐怖政治」に辟易、次々逃げ出す腹心コーチ…試合中の罵声は相手ベンチまで到達
リーグ連覇の歓喜から2週間余り。チーム内に異変が相次いでいる。藤川球児監督(46)を支えた小谷野栄一打撃チーフコーチ(46)と藤本敦士総合コーチ(49)が揃ってユニホームを脱ぐのだ。
小谷野は藤川監督自ら招いた腹心。打撃フォームを押し付けず、選手の話に耳を傾ける指導で信頼を集めた。三冠王・佐藤輝明らを支えた功労者でもある。藤川監督は昨年、周囲に「今のコーチで本物は僕と小谷野だけです」と語ったとの証言もある。
その小谷野コーチが口にした退団理由は「一身上の都合」。18日には監督と約2時間話し合い、報道陣に球団への感謝を語った。藤川監督も「心に大きな穴があきました」と惜しむ。表向きは円満だ。
しかし、続いて藤本コーチまで退団を申し入れた。長年、阪神でコーチを務め、今季は作戦面を担っていた人物。一、二軍巡回コーチに配置転換される和田豊ヘッドコーチの後任格として重用される構想もあったという。連覇の立役者が退団する事実は重い。
チームの内情を知るコーチ経験のある球団OBからは、コーチ陣が藤川監督の強権に息苦しさを感じているとの声も聞こえる。
就任以来、選手起用や作戦の最終判断は指揮官に集中。コーチは報道陣に対してコメントすることにも慎重だったという。「監督には逆らえない」。そんな空気が広がれば、ベンチは静まり返るしかない。
昨季から「恐怖政治」を貫いてきた。コーチ会議では、異論を唱えたコーチの名前を藤川監督がホワイトボードに書き、吊るし上げたと言われている。
昨季限りで退団した金村曉投手コーチを巡っても、救援投手の3連投に関するマスコミへの発言が「機密事項を漏らした」として、監督の逆鱗に触れたともっぱらだ。


















