動物やバンドも動員 カブス・マドン監督の“選手操縦術”

公開日: 更新日:

 選手との対話も欠かさない。監督室のドアは常にオープン。レイズ時代の岩村明憲(現独立リーグ福島ホープス選手兼監督)は起用法、戦術に納得がいかない時は何度となく監督室のドアをノックした。日本からやって来た1年目の選手の不満や考えにも真摯に耳を傾け、岩村が納得するまで話し合いに応じたそうだ。

 自分の考えや起用法を選手に押し付けることはしない。必要があればミーティングをするものの、伝える言葉にまで気を配る。スタッフに心理学の専門家がいて、マドンは彼に、こんな状況で、こういう言葉を発したら、選手はどう受け取るかというリアクションまでミーティングの前に相談しているという。

 当時の岩村によればマドンは「この人を男にしたいと思える監督」だそうだ。そのマドンは、どの監督の下でプレーしたいかというメジャーリーガー対象のアンケートでダントツの支持を受けている。

 マドン監督の年俸は5年26億円。カブスが大金を払うのはそれなりの理由があるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発