ハリル氏もやり玉 サッカー代表監督が集中砲火浴びるワケ

公開日: 更新日:

「目の敵」にされる人もいる。

 18年ロシアW杯アジア最終予選で苦戦を強いられるハリルホジッチ監督(64)は、タイやUAEとの試合前には「負ければ解任」と連日厳しく報じられた。オーストラリア戦の前日に行われた公式会見では、地元記者からの「日本代表が批判にさらされているが?」という問いにカチンときて会見を強制終了させる一幕もあった。

 この会見だけではない。先月29日のメンバー発表会見では、UAE戦の敗因に選手のケガや合宿期間の短さを挙げた監督に対し、日本のメディアが「言い訳にしか聞こえない」と詰め寄り、別の記者も「イラク戦とオーストラリア戦がUAE戦と同じ結果に終わった場合は、ケジメを取れますか?」と辞任を迫るなど、国内のスポーツマスコミも代表監督の采配や言動にはやたら厳しい。

■プロ野球の対極

 たとえばプロ野球では、試合に負けたり不振が続いても選手や監督を酷評することは少なく、むしろ応援する論調の記事が目立つ。お家芸の柔道が五輪で惨敗しても、サッカーの代表監督ほど批判報道は盛り上がらない。同じスポーツで、なぜここまで違うのか。海外のサッカー事情に詳しいノンフィクション作家の田崎健太氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性