金足農・吉田輝星を蝕む「登板過多」評論家も将来を危惧

公開日: 更新日:

 高橋氏はさらに、吉田が股関節を痛めている点を危惧する。

「股関節は体で最も大きな関節で、立つ、歩くなどの運動をする上での要です。投手で言えば、股関節は肩、肘よりも重要といっていい。投手は、股関節を回転させながら投げる。下半身を支え、上半身を使うためのいわば“蝶番”の役割を果たす。股関節をうまく使うことによって下半身に粘りが出て、間が取れる。股関節が使えないと突っ立った状態で投げるしかない。股関節痛は、将来を考えると極めて危険といえます」

 甲子園で勝てば勝つほど、投げれば投げるほど肩肘は消耗する。おまけに投手にとって何より重要な股関節までおかしくしてしまえば、取り返しのつかないことになりかねない。

■投げざるを得ない状況

 準決勝後の吉田は、こう言って決勝戦に向けた決意を語った。

「ここで、終わりじゃない。東北の期待に応えられるように頑張りたい。東北と秋田の思いを背負って、絶対に優勝する。全力を出し切って、最後は笑って終わりたい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?