金足農・吉田輝星を蝕む「登板過多」評論家も将来を危惧

公開日: 更新日:

 高橋氏はさらに、吉田が股関節を痛めている点を危惧する。

「股関節は体で最も大きな関節で、立つ、歩くなどの運動をする上での要です。投手で言えば、股関節は肩、肘よりも重要といっていい。投手は、股関節を回転させながら投げる。下半身を支え、上半身を使うためのいわば“蝶番”の役割を果たす。股関節をうまく使うことによって下半身に粘りが出て、間が取れる。股関節が使えないと突っ立った状態で投げるしかない。股関節痛は、将来を考えると極めて危険といえます」

 甲子園で勝てば勝つほど、投げれば投げるほど肩肘は消耗する。おまけに投手にとって何より重要な股関節までおかしくしてしまえば、取り返しのつかないことになりかねない。

■投げざるを得ない状況

 準決勝後の吉田は、こう言って決勝戦に向けた決意を語った。

「ここで、終わりじゃない。東北の期待に応えられるように頑張りたい。東北と秋田の思いを背負って、絶対に優勝する。全力を出し切って、最後は笑って終わりたい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償