進学説の真偽は…金足農・吉田輝星めぐるプロ争奪戦の内幕

公開日: 更新日:

「154球を投げて完投したうえに、最速の149キロをマークしたのは最終回の九回。それも3球続けてだからね。スタミナも底知れないものがある。これだけのピッチャーが、ホントに進学するのかね」

「ウチの東北担当(スカウト)は、春先から(金足農の)監督にそう言われてるみたいだよ」

 これ、14日、甲子園球場のネット裏で実際に交わされたスカウトたちの会話だ。

「これだけのピッチャー」とは、この日の大垣日大(岐阜)戦で13奪三振をマークしてチームを23年ぶりの3回戦に導いた金足農(秋田)の右腕・吉田輝星のこと。吉田は1回戦の鹿児島実戦でも2ケタの14奪三振、プロ球団のスカウトが「今秋のドラフト1位候補」と口をそろえる逸材だ。

「進学先は青森の八戸学院大だと聞いています」と、在京球団のあるスカウトがこう言った。

「吉田は2年生のころから、八戸学院大の正村監督に教えてもらっているというのです。正村監督は投手出身で、ピッチャーを育てる手腕には定評がある。吉田は正村監督のアドバイスで急成長しただけに、金足農の中泉監督とすれば吉田をさらに良い投手に育ててもらいたいし、それが結果として本人のためであり正村監督への恩返しにもなると考えている。少なくとも中泉監督は各球団の担当スカウトに、そんな趣旨の説明をしているようです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?