日ハム粘り勝ちも 「勝つため」に中田スタメン落ちの屈辱

公開日: 更新日:

 チームが勝つさまをベンチで眺めながら、主砲は何を思ったのか。

 4日、2位日本ハムが首位ソフトバンクに粘り勝ち。負ければ首位攻防戦3連敗とあって、栗山監督も「勝たなければいけない試合。大きく(打順を)動かす」と試合前から鼻息が荒かった。

 そんな「勝たなければいけない試合」でまさかのスタメン落ちの屈辱を味わったのが4番の中田翔(30)だった。

 中田はもっか打率.254、23本塁打、68打点。率はともかく、ホームランはリーグ5位タイ、打点は同4位と結果を出している。それでもここ3試合は無安打。5試合でわずか1安打と不調にあえいでいる。

 スタメン落ちの理由は中田本人が一番分かっているだろうし、受け入れてもいるだろう。

 だからといって、指揮官が「勝つために打順を動かす」と宣言し、その答えが主砲のベンチスタートでは「中田は不要」と言っているようなものだ。

 栗山監督は選手に甘いように見えて、実際はシビア。自身の発言がメディアで取り上げられることを見越して、中田にハッパをかけたのかもしれない。それにしても、中田がふびんだろう。

 試合後は「取らなければいけない試合。それはみんな分かっていた」と、したり顔の栗山監督。中田が屈辱をバネにしてくれればいいが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」