ソフト女子「二枚看板」藤田倭は投打二刀流の“女・大谷”

公開日: 更新日:

 金メダルを目指すソフトボール女子日本代表で、37歳・上野由岐子と「二枚看板」として期待されるのが、メジャーリーガー大谷ばりの投打の「二刀流」藤田倭(29)だ。

 2016年の日本リーグ女子で、打者として8本塁打、20打点で2冠。同時に投手としても14勝で最多勝の「変則3冠王」に輝き、MVPを受賞した。代表の宇津木監督は上野と藤田の関係を「太陽と月」と評する。

 ソフトボールを取材するスポーツライターの美山和也氏がこう言う。

「上野は速球派ですが、藤田は外国人投手に近く、変化球が多いタイプ。上野と並ぶエース格の投手としてはもちろん、藤田は打っても重要な役割を担っています。ライバル米国が誇る左腕の二本柱、剛腕のアボット、変化球投手のオスターマンは、右打者が攻略しないと金メダルは見えてきません。投球しない日にクリーンアップとして出場する右打者の藤田はキーパーソンになります」

 昨年4月、上野が日本リーグの試合でピッチャーライナーを左あごに受けて骨折。6月の日米対抗を欠場することになり、「代役エース」に指名されたのが、この藤田だった。上野を欠いたその日米対抗では米国を完封。2万人を超えるファンが詰め掛けた東京ドームのお立ち台で「エースの意地を見せました!」と絶叫した。

 8月に左足ふくらはぎを肉離れしたものの、すでに完治。もう上野の「代役」とは言わせない――。大舞台で勝敗を背負う覚悟はできている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?