トランポリン森ひかる 五輪金メダルに「0.5点」上積み必要

公開日: 更新日:

 森ひかる(20)は昨年12月の世界選手権(有明体操競技場)で、男女通じて日本勢初の優勝を果たし、五輪代表に内定した。世界ランキングは3位につけており一躍、金メダル候補に浮上した。

 男子体操、新体操団体のメダル獲得が有力視される体操競技にあって、森はトランポリン期待の星だ。

 日本体操協会女子強化本部長で、所属する金沢学院大の丸山章子監督がこう言う。

「センスは抜群で、勘も鋭い。中学生で、すでに(難度の高い)3回宙返りをこなすなど、当時から天才と騒がれていました。今では高さも出るようになり、(減点対象となる着地点の)移動も少なくなり、実力は世界でもトップレベルだと思います。練習でも本番でも楽しそうに取り組んでおり、跳び上がることに喜びを覚えた幼少期の純粋な気持ちを持ち続けています」

 五輪では上位2人の中国勢との争いが予想される。

 丸山監督は金メダルの得点ラインは57点台と位置付けている。

「世界のレベルを考えると、57点台を出さないとメダル獲得、優勝は難しいでしょう。世界選手権の決勝は55点台でしたが、準決勝や9月、10月のW杯では56点台半ばをマークしており、あと『0・5点』の上積みが必要になります。トランポリンは演技、難度、跳躍、移動の4つの要素の合計で採点されるため、全てにおいてバランス良くレベルアップできれば、金メダルを狙えると思います」

 東京五輪では、安定した跳躍を武器に海外のライバルと頂点を争う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    スポーツ界に時代錯誤の事案が多発する根本原因…新聞社後援イベントは限界と危うさを孕んでいる

  2. 2

    GPシリーズ初戦SP、坂本花織は2位発進も…集大成の今季に待ち受ける茨の道

  3. 3

    JOC山下泰裕会長の療養離脱からはや1年…三屋裕子代行でも“無問題の大問題”

  4. 4

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  5. 5

    広陵高の暴力問題が話題だが…私は世羅高3年で主将になって、陸上部に蔓延する悪習を全て撤廃した

  1. 6

    出雲駅伝7位完敗の青学大・原監督に直撃「ばけばけ大作戦の点数? 0点でしょう!(苦笑)」

  2. 7

    柔道五輪金メダリスト・松本薫さんは2週に1度ファミリーフィッシングで堤防へ「胸の奥には大物への渇望がくすぶっています」

  3. 8

    テニスの団体戦を愛するキング夫人はドジャースの共同オーナー 大谷獲得でも猛プッシュ

  4. 9

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

  5. 10

    ジャパンOPテニスが空前の観客動員を実現できた背景…手放しで喜べないスポーツ興行の深刻事情

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道