中日・柳が8勝目で阪神・西は8敗目…“竜虎”両エースの明暗くっきり

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 最後の打者、大山を三振に打ち取るとマウンドで吠えた。

 中日柳裕也(27)が20日の阪神戦で今季8勝目(5敗)となる完封勝利。147球をひとりで投げ抜き、お立ち台では「自分が投げる試合は絶対に勝つんだと思って登板している」と力強く語った。

 もちろん、そう思っているのは柳だけではない。この日、5回5失点で8敗目(4勝)を喫した阪神の西勇輝(30)も同じだろう。

西は100勝に王手から黒星ばかり

 しかし、虎の野手陣にはそうは見えないようだ。西は6月18日の巨人戦で通算99勝目を挙げ、100勝に王手。以降はこの日を含めて5戦5敗と、記録達成どころか黒星が増える一方なのだ。

 5試合中、2試合は4回7失点、6回5失点と炎上。これは西の責任だが、9回1失点でも負け投手になった7月11日の巨人戦は哀れという他ない。残り2試合も味方のエラーで、しなくてもいい失点をしている。

 この日も0―0の二回、阪神の恒例行事となった二塁・糸原の失策でペースを崩され、さらに大山のタイムリー野選もあり、この回だけで5失点と散々。打線も散発の4安打に倒れた。

 西の5連敗中、炎上した2試合以外は、3試合すべて無得点。阪神野手陣にも、西が投げるときは何が何でも打ってやるという気概は感じられないのだが……。

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