阪神・藤浪「先発再転向テスト」不合格…立ち上がりからいつもの大乱調、ローテ復帰は絶望的

公開日: 更新日:

「時たま、すごいボールを投げるだけに惜しいよね」

 阪神OBがこう評したのは藤浪のことだ。

 19日のDeNA戦は約4カ月ぶりの先発。中継ぎから先発に戻って約1カ月、優勝を狙う上で後半戦のローテ入りを狙う「テスト」の意味合いもあった。だがしかし、この日も課題の立ち上がりでつまずいた。

 先頭の桑原に右前打され、森の右前適時打で先制を許す。続く佐野にも適時二塁打を浴び、1死も取れぬままいきなり2失点。二回は満塁のピンチをしのぎ、味方打線が同点に追いついた五回裏、2死二、三塁で柴田に勝ち越し適時二塁打を浴びたところでマウンドを降りた。5回途中、8安打5奪三振3四球4失点だった。

■野手は守っている時間が長くて嫌になる

「低めに伸びのある155キロ前後のストレートや五回に佐野を三振に仕留めた内角低めのカットボールなどは抜群。どうしてこんなボールを投げられるのに勝てないのか不思議ですよ。一方で、初回はボール先行で相変わらずの乱調ぶり。いきなり2失点で、野手は守っている時間が長くて嫌になる。4回3分の2で球数は102ですから。10日のエキシビションマッチの楽天戦は5回4安打2失点とまずまずだったが、今日の内容ではローテ復帰は無理でしょう。西勇の状態が少し不安だが、ガンケルが来週から復帰するし、今の阪神は藤浪を無理して先発に使うほど困っていない。本人もそれがわかっていながら、こんな投球しかできないのだから不甲斐ない。矢野監督も『もう1回チャンスを』という気持ちにはならんでしょう」(前出の阪神OB)

 チームの連勝を4で止めた藤浪は、「立ち上がりに硬さがありましたが、三回以降は落ち着いて投げることができていただけに、自分の力足らずだと思います」とコメントした。

 先発はもう無理か……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?