阪神矢野監督の脳裏に蘇る「五輪イヤー」の悪夢…巨人の猛攻、主力故障、コロナ感染に冷や冷や

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 五輪が終わってはや10日。DeNAに連勝の阪神は89試合を消化して今も首位にいる。まだ8月だが、優勝争いは、2位巨人、3位ヤクルトまでの3球団に絞られたといえるだろう。

東京五輪は悲願の金を取ったが…

 五輪イヤーといえば、阪神ファンがいやでも思い出すのが2008年の悪夢だ。

 阪神は開幕から首位を独走。7月22日にマジック46が「点灯」。ところが8月に入ると勢いにかげりが見え始め、9勝11敗と負け越す。

「8月22日には、星野監督率いる日本代表が北京五輪の準決勝で韓国に逆転負けをくらい、金メダルが消えた。帰国後、主力の新井貴の腰椎骨折が判明。岡田監督は中国に帯同させた球団トレーナーを激しく叱責した。思い返せば、新井の離脱とともに阪神の優勝は消えたようなものです」(在阪テレビ関係者)

 9月の阪神は新井を欠きながらも11勝11敗1分け。5割で乗り切るも、巨人の猛攻が始まる。11日から引き分けを挟む怒涛の12連勝で、同月は17勝6敗1分け。阪神は開幕から131試合目(9月21日)にして同率首位に並ばれた。そして10月8日、141試合目に首位から陥落。最大13ゲームもの大差があった巨人に優勝をさらわれた。

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