パ4球団“高校生一本釣り”の波紋…「育てるパ・目先のセ」ドラフトでリーグ実力差さらに拡大

公開日: 更新日:

■将来性のパ、即戦力のセ

 吉野は185センチの恵まれた体躯で高校通算56本塁打。コロナ禍で実戦の機会が少なかったことを考慮すれば、かなりの数だが、スポーツ各紙は外れ1位候補にすら入れていなかった。1位指名の理由について、石井GM兼監督はこう言った。

「高校生の一番の打者で、将来の中心選手になってくれるということが優先順位として一番大きかった。監督としては即戦力の選手が欲しいなというのはもちろんあるが、(GMとして)球団のことを考えた時に目先のことだけじゃなく、3~4年後というところをしっかりとプランニングしていかないといけない」

 達を指名した日本ハムも、吉村GMがドラフト前日、「その場の補強ではない。最も高いポテンシャルの選手」と言っていた。

「達は高校生の中で潜在能力の高さはピカイチ。193センチの長身で、長い腕と可動域の広さを存分に生かしつつ、低めにボールを集める制球力の高さも兼ね備えているが、体は成長過程。ロッテ佐々木朗希のように段階を踏んで育てる必要がある」(セ球団スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動