露呈したNPBの傲慢とスポンサーへの媚びへつらい…フジテレビから“取材パス没収”のバカらしさ

公開日: 更新日:

「考えられない傲慢さ。明らかにNPBの越権行為ですよ」

 のっけからこう言うのは、スポーツライターの津田俊樹氏。毎日新聞が30日付の朝刊と電子版で報じた、「NPB、フジの日本シリーズ取材パス没収」問題。26日の第1戦、27日の第2戦に続き、この日の第4戦もTBSが生中継した日本シリーズの裏で、同時刻にドジャースヤンキースが戦うワールドシリーズのダイジェスト版を放送したフジテレビに激怒するNPBが日本シリーズの取材パスを取り上げたとされることに、

「当然のことですが、編成権はテレビ局にあり、テレビ局は視聴者のニーズに応えるコンテンツを用意し、それを取捨選択するのも視聴者。意に沿わないからといって、テレビ局の番組編成に口を出す権利も、取材活動を妨害する権利もNPBにはない。仮に契約上のルール違反があったとすれば、NPBは取材パス没収の根拠を明らかにすべきですし、その根拠がないのであれば、報道の自由を侵害しかねないNPBに対し、むしろフジテレビが断固として抗議するべきです」

 と、憤慨するのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性