巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

公開日: 更新日:

登板後には語気を強めて気色ばむ

 本人は登板後のインタビューで、この日の最速が145キロだった直球のスピードについて「もう少し上がっていく……」と問われるや、途端に語気を強めて、「そこを求めてやっているわけじゃないんで」と気色ばんだ。

「そこ(球速)はこれから上がっていけばいいというか、上がっていくと思っているので(現段階で)無理に上げる必要はないと思っています」

 本人も気にしているのだろう。

 前出の橋本氏が言う。

「阿部監督の口ぶりからすると、田中将の開幕ローテ入りはすでに決まっている。あと1カ月でどこまで球威を戻せるか。フォーム改造の途中段階ですから、本人もまだ不安があると思う。新フォームが頭と体に馴染むのはもう少し先、5月あたりじゃないかとみていますが、逆に言えば、開幕1カ月はまだ手探りの状態でマウンドに上がることになるかもしれない。田中将の先発は中6日で負担の最も少ない日曜日の起用が濃厚。つまり、翌日は試合のない月曜日だから、リリーフ陣を思い切ってつぎ込める。経験と技術で4月を乗り切れれば、復活の可能性が高まるという阿部監督の配慮でもある。開幕からいきなりやられてしまうと、取り組んでいるフォーム改造に不信感を抱くことにもなりかねませんから」

 開幕1カ月が分かれ目になりそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、田中将大は如何にしたら復活するのか。本紙でコラムを執筆する権藤博氏は「自分ならば、こうする」と独自の視点から徹底解説してくれた。なんでも「使い方」がカギになるという。いったいどういうことか。

●関連記事【もっと読む】…も、要チェックだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気