著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

青柳晃洋や藤浪晋太郎が直面する「招待選手」の過酷な現実…報酬ゼロで“タダ働き”のケースも

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■報酬

 招待選手の大半はマイナー契約なので報酬はゼロ。たとえ、オープン戦で好成績を出しながら最後のカットで落とされた選手だろうとタダ働きになる。ただし、メジャーでの在籍期間が3年を超える招待選手は、開幕の16日前までにカットされた場合には年俸の約15%、開幕の15日前から前日までの間にカットされた場合には約25%が違約金として支払われる。

■例外

 2018年の大谷翔平や今年の佐々木朗希のように、25歳未満で入団した高額契約のインターナショナル選手は形式上、キャンプ中はマイナー選手扱いになるが、開幕時にメジャー契約に切り替わることが決まっているので、実際は「キャンプ中だけ招待選手扱いになるメジャー選手」である。

■青柳と藤浪

 今年日本人選手で招待選手としてキャンプに参加しているのはフィリーズとマイナー契約した元阪神青柳晃洋(31)と、渡米3年目の藤浪晋太郎(30)である。青柳は日本時間3月1日のオープン戦最初の登板でいきなり失点して1イニングを投げ切れずに降板。藤浪は2度目の登板で4失点したため、ともに開幕メジャーは絶望的で、早い段階でカットされる可能性が高くなっている。

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