斉藤和巳を「誰もが認めるエース」に変えたのは…ドラ1入団当時はいかにもな「ヤンチャ坊主」だった
元ソフトバンク広報・田尻一郎氏による「鷹の真実」(第20回=2024年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
本企画では、そうした過去の名連載から一編をピックアップして再掲載。「彼女は?」「離婚した?」「在日?」「不倫報道の真相は?」「子供は?」「性格や素行は?」ーーネットにあふれる真偽不明なまとめ情報よりも、“確かな人物像”を映し出す。
今回はあの斉藤和巳氏について綴られた元ソフトバンク広報・田尻一郎氏による「鷹の真実」(第20回=2024年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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当時のホークスで誰もが認めるエースといえば、現在四軍監督を務める斉藤和巳です。杉内俊哉や和田毅らエースと呼ばれた投手たちも、「どうやったら和巳さんを追い越せるんだろうか」と常に考えていたほどです。
南京都高校から1995年ドラフト1位で入団当時は、いかにもな「ヤンチャ坊主」。ポテンシャルはありましたが、身体能力に任せて、ただ投げているだけ。そんな和巳が変わったのは、現監督の小久保裕紀の影響が大きかった。