斉藤和巳を「誰もが認めるエース」に変えたのは…ドラ1入団当時はいかにもな「ヤンチャ坊主」だった

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 だからこそ、ポストシーズンで未勝利のまま引退となったのは残念でなりません。忘れもしない06年10月12日、日本ハムとのプレーオフ第2ステージ、和巳は日本ハム先発の八木智哉と投げ合い、無失点に抑えながらも九回裏にサヨナラ打を浴び、チームはプレーオフ敗退。和巳は涙を流して崩れ落ち、その両肩をズレータ、カブレラの助っ人2人が支えてマウンドから降りました。僕も「そっか、和巳は彼らからも認められていたんやな……」と目頭が熱くなりました。

 右肩の故障で活躍した期間は長くはありませんでしたが、周囲に与えた影響はとてつもなく大きかった。次回はその一人、杉内俊哉の話をしましょう。 

▼たじり・いちろう 1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。

  ◇  ◇  ◇

 当記事ページ下部の関連記事からは、田尻氏による同連載「鷹の真実」を読むことができる。プロ野球ファンは要チェックだ。

(火・水・木曜公開)

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