“天皇”金田正一さんの意外な素顔…豪放、豪快なイメージと真逆で、繊細な人だった

公開日: 更新日:

 日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。

当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。

 今回は故・金田正一さんについて綴られた、巨人入団5年で101勝を挙げた城之内邦雄氏による「エースの心得とプロ魂」(第4回=2011年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。 

  ◇  ◇  ◇

 私が4年目を迎える65年、国鉄スワローズ(現ヤクルト)から大投手が巨人に移籍してきた。すでに353勝を挙げ、14年連続20勝の記録を更新中だった金田正一さんだ。

 国鉄では「天皇」と呼ばれていた。豪放、豪快なイメージを持っていたが、実際はその逆。むしろ神経がこまやかで繊細な人だった。

 まず驚いたのは飲料水。水道の水をガブ飲みするのが当たり前の時代、キャンプでも遠征でも、ただひとり、当時は高価だったミネラルウオーターを必ず持参して飲んでいた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方