巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ
「若い時間がすごくムダになっちゃう」
今季、優勝した阪神に15ゲームの大差をつけられ3位に沈んだ阿部監督は来季、3年契約の最終年を迎える。自身が「ジャイアンツは勝たないといけない」と言う通り、仮に2年連続V逸となれば、進退問題に直結するのは間違いない。そうでなくても、チーム周辺では「松井秀喜監督誕生」が期待され、来オフの就任が既成事実のように語られている。阿部監督が「優勝以外にない」と育成は二の次で前のめりになる気持ちは分からなくもないのだが、日本テレビ関係者はこんな懸念を口にする。
「ラジオ番組で阿部監督は選手に『競争』と『継続』を求めていた。『結果がすべて』と若手や中堅の抜擢を否定してはいなかった。ただ、一軍での育成を否定し、勝利至上主義を強調されると、選手は“やっぱりベテラン重用か”とか“実績重視か”と受け止める。すでに巨人ではこのオフ、将来の正捕手候補と期待される高卒6年目、24歳の山瀬慎之助が今季を振り返り、『すごくつらい1年。結果が出ないのはつらいけど、結果を出してチャンスをもらえないのが一番つらいと今年分かった。来年、再来年も同じなら、後悔するし、若い時間がすごくムダになっちゃう』と発言して波紋を呼んだ。二軍で打率.302と結果を出しながら、今季の一軍出場はわずか1試合。補強優先、実績優先の起用に異を唱えたわけですが、今回の阿部監督のラジオでの発言が、来季もまた……と若手選手のモチベーション低下に直結してしまうのではないか」
昨オフは甲斐拓也(33)のFA補強が山瀬らを絶望させたが、このオフも巨人は2022年のパ・リーグ首位打者の外野手、松本剛(32)をFAで獲得。助っ人外国人を含む複数の投手補強を進めている。今季は阿部監督が強く獲得を臨んだ田中将大(37)が3勝4敗、防御率5.00に終わっただけでなく、長い二軍生活で結果的にファームの若手の登板機会を奪ったことも批判の的になった。阿部監督は「ジャイアンツは勝たないといけない」と言うが、「そういうことをしているから勝てないのではないか」と思えてくる。
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巨人の補強と言えば、松本剛の獲得が球団内で波紋を広げているようだ。李承燁コーチ就任の発表を受け、「だったなら、なぜ松本剛を取ったのか。矛盾している」との声が噴出している。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
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