「ラヴィ・シャンカル わが人生、わが音楽」ラヴィ・シャンカル著、小泉 文夫訳

公開日: 更新日:

 インド音楽の至宝と称えられる音楽家の自伝。

 1920年バラナシ(ベナレス)で生まれた氏は、兄が率いる舞踊音楽団とともにパリに渡り、やがてその一員として演奏旅行に加わる。その頃から、インドの音楽遺産を西洋に伝えたいと願ってきた氏は、やがてアメリカの大学で客員教授としてインド音楽を教え、自身の音楽学校も開設するに至る。世界を巡り、伝道者のようにインドの古典音楽を伝えてきた氏の音楽は、ビートルズやジョン・コルトレーンなど数多くのミュージシャンに影響を与えてきた。そうした半生を回顧する一方で、インド音楽の理論や歴史をも解説する。

(河出書房新社 3400円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし