「クジラから世界を考える」倉澤七生著

公開日: 更新日:

「クジラから世界を考える」倉澤七生著

 現在、商業捕鯨を行っている国は日本を含む3カ国だけ。かつては多くの国が大規模な商業捕鯨を行ってきたが、戦後、生息数の減少を受け、クジラの保全と管理を行うための国際捕鯨取締条約(ICRW)が締結された。クジラを「海の恵み(水産資源)」と考える日本政府も、国際的批判にさらされ1986年に商業捕鯨を停止したが、調査捕鯨の名のもと捕鯨を続け、2019年にICRWを脱退して商業捕鯨を再開した。日本人の多くも調査では「クジラ肉を食べられなくなっても困らない」としながら、調査捕鯨に賛成している。

 こうしたクジラをめぐる問題を、環境や野生動物との共生、さらに捕鯨推進派と反対派の立場など、さまざまな視点から論じ、クジラの保全がなぜ必要なのかを解説する。

(集英社インターナショナル 1188円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    第27回兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ) 戸崎圭太 サトノボヤージュが1400mで真価発揮へ 阪神アーバン競馬~園田競馬場(兵庫県尼崎市)~

  2. 2

    坂東彌十郎は変幻自在に3つのドラマに出演 掛け持ちする俳優は片手間なのではなくて芸達者

  3. 3

    萩本欽一(8)床に頭をつけて借金取りに謝る母親の姿を見てぼろぼろと涙がこぼれた

  4. 4

    あの落合博満氏が認めた「天才打者」…多くの引き出しを持つ順応性こそが大きな武器だった

  5. 5

    「士業で独立」を夢見る中高年の理想と現実 60歳を過ぎても役に立つ資格とは

  1. 6

    イチローさんに「鈴木さん」…ふざけて呼んでみたら、まさかの反応が返ってきた

  2. 7

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  3. 8

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  4. 9

    小泉今日子が還暦ライブで披露した"反戦活動"が話題 「60歳までは歌おうと思う」と気になるその後は…

  5. 10

    ビートルズの珍しいLPを棚からひとつかみ~①『オールディーズ』