「クジラから世界を考える」倉澤七生著

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「クジラから世界を考える」倉澤七生著

 現在、商業捕鯨を行っている国は日本を含む3カ国だけ。かつては多くの国が大規模な商業捕鯨を行ってきたが、戦後、生息数の減少を受け、クジラの保全と管理を行うための国際捕鯨取締条約(ICRW)が締結された。クジラを「海の恵み(水産資源)」と考える日本政府も、国際的批判にさらされ1986年に商業捕鯨を停止したが、調査捕鯨の名のもと捕鯨を続け、2019年にICRWを脱退して商業捕鯨を再開した。日本人の多くも調査では「クジラ肉を食べられなくなっても困らない」としながら、調査捕鯨に賛成している。

 こうしたクジラをめぐる問題を、環境や野生動物との共生、さらに捕鯨推進派と反対派の立場など、さまざまな視点から論じ、クジラの保全がなぜ必要なのかを解説する。

(集英社インターナショナル 1188円)

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