「とりこになる本2」三宅 喜代子著

公開日: 更新日:

 毎月、1冊の本を読み続けてきた世田谷区の自主講座「Fの会」で取り上げた本の中から飛び切りの30冊を紹介するブックレビュー。

 今から1900年前のトラヤヌス帝下のローマの人々の食事から性生活まで、その一日の営みを記した「古代ローマ人の24時間」(アルベルト・アンジェラ著)や、読んでいるときはおぞましさと細部のアバウトさに驚くが、没入するとその小説世界の凄さにくらくらするというノーベル賞作家・莫言(モー・イエン)の「蛙鳴(あめい)」、アメリカのベンガル人移民親子2代の物語「その名にちなんで」(ジュンパ・ラヒリ著)など。読書の喜びを満喫させてくれるお薦め本がずらり。

(アーツアンドクラフツ 1400円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」