「『カッコいい』とは何か」平野啓一郎著

公開日: 更新日:

 誰もが日常的に使う「カッコいい」とは、どういうことかをとことん考え抜くエッセー。

「カッコいい」は1960年代に新語のように突然使われ始め、消えることなく今も日常語として定着している。「カッコいい」ことの価値は、デザインの領域からアートまで巨大な影響力を被っている。「カッコいい」は、民主主義と資本主義が組み合わされた世界で動員と消費に巨大な力を発揮し、「カッコいい」とは何かが分からなければ私たちは20世紀後半の文化現象を理解することができないとまで著者は言う。

 一方で、同じ事象についてある人は「カッコいい」と感じても、ある人は「カッコ悪い」と感じるなど、個人のアイデンティティーとも深く結びついている。そんな「カッコいい」の本質に迫る大著。

(講談社 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る