「マイ・ダディ」山本幸久著

公開日: 更新日:

 小さな教会の牧師・一男は、献金だけでは暮らしが成り立たず、ガソリンスタンドでアルバイトをしながら中2の娘ひかりを育てている。最近、ひかりは8年前に亡くなった妻の江津子に似てきた。

 クリスマスイブの夜、ミサを手伝ってくれたひかりが倒れ、急性骨髄性白血病と診断される。9カ月後、ひかりは無事に退院の日を迎えたが、喜びもつかの間、一男は研修医の不用意な一言に衝撃を受ける。骨髄移植のために一男の骨髄の型を調べたところ、親子関係がないことが判明したというのだ。一男は、15年前にふらりと教会に現れた江津子の過去は何も知らない。しかし、最愛のひかりの再発を恐れる一男は、万が一に備え、彼女の父親を探し始める。

 23日公開の同名映画の原作になった感動作。

(徳間書店 693円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…