「雨降る森の犬」馳星周著

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 中学3年の雨音は、山岳写真家の伯父・道夫が暮らす蓼科高原で同居生活を始める。父の死後、男遊びに目覚めた母親の妙子が、恋人とニューヨークに移住してしまったのだ。独身の道夫の家には大型犬バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルがいた。

 ワルテルは、道夫が以前に飼っていたマリアとは異なり、新顔の雨音を見下すような態度を見せる。同級生の有紀らは、道夫の隣家の別荘を所有する国枝家の息子・正樹が気になって仕方ないようだ。連休を利用して、国枝家が別荘にやってきた。雨音はワルテルを通じて高校生の正樹と次第に親しくなる。ある日、道夫は雨音と継母を毛嫌いする正樹を近くの深い森に誘い出す。

 豊かな自然と犬が少女と少年の傷ついた心を癒やす感動長編。

(集英社 900円+税)

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