「ウラ事情がわかる! 『ユダヤ』で読み解く世界史」佐藤唯行著

公開日: 更新日:

 12世紀から現代まで、世界史を動かしてきたユダヤパワーに注目した歴史読み物。

 1492年、スペイン王室は国内の第3勢力だったユダヤ社会を邪魔者と見なし、追放令を発する。同年、コロンブスが1回目の航海に出るが、その資金を出したのは改宗ユダヤ人(キリスト教の洗礼を受けたユダヤ人)のルイス・デ・サンタルヘンだった。彼の思惑通り、追放令で行き場を失ったユダヤ人たちは世界中に拡散し、活躍の場が一挙にグローバル化したという。

 以降、16世紀後半オスマン帝国の外交政策を担った3人のユダヤ人をはじめ、2003年の米軍のイラク攻撃の開戦決定プロセスに関わったユダヤ系ネオコンなど、ユダヤ人が歴史で果たしてきた役割を解説する。

(PHP研究所 1199円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」