「ウラ事情がわかる! 『ユダヤ』で読み解く世界史」佐藤唯行著

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 12世紀から現代まで、世界史を動かしてきたユダヤパワーに注目した歴史読み物。

 1492年、スペイン王室は国内の第3勢力だったユダヤ社会を邪魔者と見なし、追放令を発する。同年、コロンブスが1回目の航海に出るが、その資金を出したのは改宗ユダヤ人(キリスト教の洗礼を受けたユダヤ人)のルイス・デ・サンタルヘンだった。彼の思惑通り、追放令で行き場を失ったユダヤ人たちは世界中に拡散し、活躍の場が一挙にグローバル化したという。

 以降、16世紀後半オスマン帝国の外交政策を担った3人のユダヤ人をはじめ、2003年の米軍のイラク攻撃の開戦決定プロセスに関わったユダヤ系ネオコンなど、ユダヤ人が歴史で果たしてきた役割を解説する。

(PHP研究所 1199円)

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