「地名と歴史から探る江戸」古川愛哲著

公開日: 更新日:

 古い地名を手掛かりに江戸の人々の暮らしの実相に迫る歴史エッセー。

 鬼平犯科帳の鬼平こと長谷川平蔵が人足寄場をつくった隅田川河口の三角州「石川島」。古くは「森島」と呼ばれ、その後は島の一部を拝領して屋敷を建てた旗本の名にちなみ「八左衛門殿島」の名がつけられた。人足寄場になる前は、納涼地として人気で、妓楼や料亭が立ち並び、さらに大火で焼失した新吉原が再建までの期間、島内で営業したため、人足寄場よりも売春島としての歴史が長いという。

 他にも、現在の新橋駅・烏森口の由来である神社の存在や、亀戸や戸越、花川戸などにつく「戸」は何を意味するのか、青山や赤坂、白金などの現在の高級住宅地の江戸時代の実態まで。

 東京散歩がより面白くなるエピソードが満載。

(エムディエヌコーポレーション 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”