「小説の読み方」平野啓一郎著

公開日: 更新日:

 人気作家による読書論。

 そもそも、小説とは何か。「この広大無辺で、複雑極まりない世の中を、そして、そこに生きる人間の心の奥底を、誰の手のひらにでも収まるほどのコンパクトなサイズに圧縮して、濃密な時間とともに体験させてくれる」ものだという。ゆえにネット時代の今だからこそ、必要とされている表現形式だと説く。その上で、動物行動学の基本とされる「4つの質問」(動物の行動のメカニズム・発達・機能・進化から考えるアプローチ法)が小説を読むときにも有効だとその詳細を解説。

 そうした小説を読む際の基本姿勢を説いた後、ポール・オースター著「幽霊たち」など古今東西の作品を取り上げ、小説をより深く味わうコツを伝授。これから小説を書きたいと思っている人にもおすすめのテキスト。

(PHP研究所 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市自民も震撼! 韓国では旧統一教会が“丸裸”に…マザームーンこと韓鶴子被告の横領疑惑に強制捜査のメス

  2. 2

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  3. 3

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  4. 4

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  5. 5

    故・中山美穂さんの遺産めぐる「相続トラブル」報道の実相…ひとり息子の相続放棄で、確執の実母に権利移行か

  1. 6

    ずっと気になっている「女子選手の過度な指導者依存」を派閥を持たない私が変えていく

  2. 7

    巨人・甲斐拓也「あと4年続く地獄」…FA入団2年目にして上にも下にも居場所なし

  3. 8

    ドジャースが大谷翔平のリアル二刀流に制限をかける日 本人は「投げているから打てない」否定するが…

  4. 9

    坂東彌十郎は変幻自在に3つのドラマに出演 掛け持ちする俳優は片手間なのではなくて芸達者

  5. 10

    財務省の「私大の4割・250校減」提唱に文科省が“反発”…定員割れでも残すべきと主張する大学は?