「情報の選球眼」山本康正著

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 ネットメディアの台頭やスマホの普及によって情報は氾濫。その中には、フェイクニュースやデマが多数紛れ込んでもいる。こんな情報過多の時代に、妥当な判断をするため、価値ある情報を得るにはどうすべきかを教えてくれるテキスト。

 価値ある情報の90%は受動的な姿勢では知りえない。目に触れやすい情報は加工され、さらに伝言ゲームのように伝える人が増えれば増えるほど、伝える内容の量が多ければ多いほど、情報は真実から離れていくからだ。

 情報の価値が一番高いのは、発信者自身が現場で見聞きした1次情報にある。ゆえに、記事であれば取材対象者、書籍であれば著者自身に連絡をとることが一番。そうした発信者に実際に会うにはどうすべきかを説くなど、価値ある情報の収集・活用法を指南する。

(幻冬舎 990円)

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