「読書会という幸福」向井和美著

公開日: 更新日:

 29年前、読書会に参加するようになって、深くかつ広がりのあるもうひとつの読書法を知ったという著者が、その魅力と作法をつづるエッセー。

 読書会にもさまざまな形式があるが、著者が参加する会は海外古典文学を読み、月に1度集まってその本について自由に語り合うというもの。これまでに180作品を読んできたという。

 読書会の利点は何よりも自分では手を出さないような本や挫折しそうな本でも読めてしまうことだという。さらにほかの意見を聞くことで、自分では思いもかけなかった視点を得られるのも醍醐味(だいごみ)だという。読書会を成功させるためのヒントなど具体的な方法も交えながら、読書体験を共有する喜びとその効能を語りつくす。

(岩波書店 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった