「よくも言ってくれたよな」中川淳一郎著

公開日: 更新日:

 著者は、新型コロナ騒動で日本がこんなにも愚かな国だったと気づかされたという。

 この2年数カ月は、戦時下の日本と同じだと指摘。戦時中、戦争に反対する者は「非国民」として扱われ、竹やりでB29を落とす訓練をし、「千人針」で兵隊の無事を祈る。非国民は、コロナを「怖がらない人・マスクをしない人・ワクチンを打たない人」で、竹やりや千人針はマスクだというのだ。そして当時、戦争に賛成していた者は敗戦後「我々は元々戦争に反対していた」と言い始めた。当初からSNSや記事で過剰対策をやめるよう訴え続けてきた氏には膨大な批判が押し寄せたという。

 非国民扱いをいとわず抵抗を続けてきた著者が、コロナに右往左往する日本社会を「観察」した時事エッセー。

(新潮社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか