堀尾正明が言葉を失った大滝秀治の“ふんどしトーク”
大滝さんの名演技をみなさんにも見てもらおうと、VTRで過去の出演作品をたくさん用意していたにもかかわらず、結局、オンエアのほとんどの時間は大滝さんのフンドシの思い出に費やされてしまいました。
「スタジオパーク」をやっていた時、私が心がけていたのは、ゲストの本当の素顔をどうやって見せていこうかということでした。そのためには下調べは絶対に必要です。しかし、会話は生ものですから自分の思った通りには進みません。どんなに話の腰を折ってみても、相手がどうしても話したいと思うことがあるとわかったら、それを諦めてよい聞き手に回ったほうが、面白い話を聞き出せる可能性が高まるのかもしれません。
実のところ、大滝さんのフンドシのお話は具体的で含蓄があり、抜群に面白かった。事前の準備は役に立ちませんでしたが、生放送の意外性という意味では、これは大成功です。むしろ予定通りに進行した回よりも、予定通りにはならなかった時のほうが、得てして面白くなるのが生放送なのかもしれません。
あえて反省するとしたら、フンドシにまつわる不穏当な単語が昼時にたくさん出てきたことですかね。