【対談】鈴木敏夫×権藤博 監督論から宮崎駿引退の真相まで

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鈴「今度『かぐや姫の物語』ってのをやった高畑監督は非常に明快なんです。スタッフに対しては絶対に言わず、ボクに言ってくるんです」

権「宮崎監督は?」

鈴「やっぱり、宮崎駿ってプレーイングマネジャーだったんですよね。例えばね、ひとりで2時間もの映画を作れない、だからスタッフに描いてもらわなきゃいけない。それを、イライラしてる時は自分で直しちゃう。スタッフは自分で描いたところが丸々変わっちゃってるのを見るとショックを受けるわけです。高畑さんは、待つ。ダメな時は何回も突き返す。そうするとその人の絵の腕が上がっていくんです。絵を実際に描かない高畑勲は、スタッフの力を引き出す。一方で宮崎駿の方は自分で描けちゃうから、ともすると無視して自分で描き出したりしちゃうから。コーチとしては最悪ですよね(笑い)」

権「野球界で言う『名選手、名監督にあらず』ですね。選手、スタッフに接する時は目線は下げなきゃいかんのですよ。2000本以上打つ名選手は、何でも人よりできる。だけど、実際のチームの中にはそんな選手は1人か2人しかいない。できない人のレベルに視線を下げてやらないと」

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