著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(116)東條英機を「汚れ役」にした誤算、政治指導者たちの楽観が招いた戦争の長期化

公開日: 更新日:
就任式後の初閣議を終え、記念撮影に臨む第3次近衛内閣閣僚。2列目左から2番目が東條英機陸軍相(1941=昭和16=年7月18日、首相官邸)/(C)共同通信社

「東條英機のような男に戦争政策を担わせるのがいいのだ」──。これが当時の政治指導者や、軍内での戦争政策に加担するのを是としないグループの密かな意見であった。むろん、これは実際の戦争に入っても、社会の政治的機能は一定の範囲で平時と変わらない状態で維持されるという認識をもとにしていた… 

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