著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。

(25)山菜を喰いに甲府まで

公開日: 更新日:

 山梨県甲府に行きつけの店がある。多摩南西部の我が家からは八王子まで30分。中央本線の特急に乗れば1時間弱で甲府に着く。目的の店まで乗り換えや徒歩の時間を含めて、ほぼ2時間だ。ふと思い立って散歩する感覚で、電車を乗り継ぎ、文庫本など読みながら行けば、ちょっとした遠足になる。

 店を知って、20年近くになる。その間、年に1回、多いときは2回くらい顔を出してきた。コロナ禍の間は一度も訪れていない。

 初めて行ったとき、地菜という菜っ葉の炒めたのをいただいた。野沢菜に似た野菜でとてもうまかった。春には山菜、秋にはキノコ、山梨の地酒も並んでいる。店の名は「くさ笛」という。1964年にできたオリンピック通りという路地にある縄のれん。女将さんと、サポートの女性の二人で切り盛りしている。

 私はこの春で63歳になるが、その私の母より2歳若い女将さんは、80代の後半だ。とにかく元気。いっときも休まず酒肴を作り、客に話しかけ、自分も少し、飲む。私はビールで始めて、酒は秋田の「高清水」と決めている。夏でも燗でやる。

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