SNS片手に震災とパンデミックを経験…「コロナ世代」の心をどう救うか
新生活が始まった。大学や社会人の1年生として夢や希望に胸を膨らませる一方で、ちょっとしたつまずきから人生を変えてしまう若者もいる。とくに今年は生まれたときからスマホに接し、子供の頃に東日本大震災、中学・高校では新型コロナパンデミックを経験した“二重の災厄”を生き抜いた世代。これまでとは異なる成長過程を経た若者たちへの「処方箋」を精神科医の最上悠医師に寄稿してもらった。
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東日本大震災から15年がたった。被災地の復興は進み、街の景色は変わった。しかし、人の心は街ほどわかりやすくは復興しない。とりわけ気がかりなのは、震災当時に子供で、その後、中学・高校という多感な時期にコロナ禍を経験した、現在18~24歳前後の世代である。
もちろん、この世代をひとくくりに「傷ついた世代」と決めつけるべきではない。震災をどこで経験したか、コロナ禍をどんな家庭や学校で過ごしたか、そして本人のもともとの性格によって、受けたインパクトは大きく異なる。そうした影響を受けずに育つ子もいる。それでも、この世代が2つの大きな社会不安をまたいで育ったことは事実である。


















