金より飯…下積みよりビンボーだったアリキリ石井の幼少期

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 だから居たたまれなくてごちそうやケーキが食べられなくなり、途中で帰りました。でも早くに家に着くと母親が「何かあったのか」と心配するのは見えていたし、100円ねだった手前帰れず、公園でひとりブランコに乗ってた。それがお金がなくて一番つらかった出来事かなあ。

 だから芸人としての下積み時代はつらく感じなかった。団地が横浜なので一人暮らしせずに済んだのが大きいけど、ゲームセンターのバイトで稼いだお金を家に入れ、堅実に節約してました。貧乏暮らしが糧になってる。

■「メシが食えるか、食えないか」

 相方が千葉なので、比較的都心に近い僕の団地に泊まり込みでネタを作る。相方が驚いたのがうちの夕飯。ご飯と味噌汁は各自あるけど、オカズは大皿に盛られた一品だけです。「なんだこれは!」と。皿や小鉢に分けられてないからビックリしたみたい。だけど食べたら「うまい!」と感動してた。母親は給食を作る仕事をしてたので料理上手です。「メシが食えていればいい」って母親の教えもあったからか、僕は芸人として「お金が稼げるか、稼げないか」じゃなく、「メシが食えるか、食えないか」という考え方をします。お金よりまず“メシ”。考え方が昭和っぽいんですかね。

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