阪神大震災から20年…NHK大阪が「消防ドラマ」を初制作
関西一円に甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災から来年1月で20年――。節目を迎えるにあたり、お膝元であるNHK大阪は、救命救助の最前線で生死に関わる決断を迫られる消防士たちの姿と葛藤を描いたドラマを手がける。骨太な作品を量産する同局だが、意外にも“消防ドラマ”の制作は初めて。大阪市消防局の全面協力を得て、臨場感ある人間ドラマを目指すという。
土曜ドラマ「ボーダーライン」(全5回)。主人公の新人消防士を演じる小池徹平(28=大阪狭山市出身)ほか、主要キャスティングは関西圏出身者。先月27日のロケ取材会ではコッテコテの関西弁が飛び交っていた。
消防士のスキルもなかなかのもの。クランクイン前に同市消防局の訓練センターで3日間みっちり、特別研修を受けたというだけのことはある。救助ロープを使った「コイル巻きもやい結び」のシーン。小池は手元の見せ方について、納得がいくまで周囲と話し合いを重ねていた。
市内の阿倍野消防署で行われ、終始、緊迫した空気が張り詰めていたこの日の収録。その中で隠しきれない色気を放っていたのが、離婚歴のある女性救命士役を演じる藤原紀香(43=西宮市出身)。上下ねずみ色で露出度ゼロの制服姿だが、現場を闊歩する姿の絵になることといったら……。
放送は10月4日21時から。見どころ感じどころの多い作品になりそうだ。