ホテル代高騰、出店も停滞で出張族悲鳴、国内旅行は高嶺の花…東京・大阪では週末の客室平均単価は2万円に
東京や大阪の宿泊価格が高騰している。23区内で大手ビジネスホテルチェーンの相場は平日でも1部屋1万円、週末だと2万円近くになる。会社員の場合、出張の宿泊手当は8000~1万円が相場。1万円以下に抑えるには古い小規模なホテルか、カプセルホテルを選ぶしかないが、観光地周辺ではカプセルホテルも1万円を超える。比較的低単価で知られる東横インは空きがなく、地方からの出張者には厳しい状況だ。
「東京では、ビジネス利用の多い日本橋界隈で1万円以下の部屋を探すのは難しくなっている。安い宿を探すには八王子や千葉方面など、都心から離れるしかない。観光客が行かない穴場が狙い目」(旅行会社関係者)
都内のADR(客室平均単価)は2018、19年に1万1000円台で推移。その後22年までは1万円を下回ったが、23年から高騰し、24年末にはおよそ2万円となった(東京ホテル会調べ)。
4月に万博が開幕した大阪ではさらに高騰している。大手では平日でも1万円強、週末だと2万5000円以上が相場。ゴールデンウイーク中は通常のビジネスホテルでも3万円超えの部屋も現れた。相場は直近の1年で1.3倍程度上昇している。
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