広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

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挨拶時に帽子も取らず

 甲子園球場に爆笑が渦巻いた。昨18日の阪神-広島のメンバー表交換で、広島の新井貴浩監督(48)がこの3連戦で初めて、阪神の藤川球児監督(44)と視線を合わせて握手を交わしたからだ。

 1戦目は新井監督が藤川監督に視線を一切合わせようとせず、会話も笑顔もナシ。2戦目は藤川監督がこれに応戦するように新井監督から視線をそらし、挨拶時には帽子も取らなかった。遺恨ムードが高まる中、この日の両監督の行動が注目を集めたが、新井監督の方から藤川監督に歩み寄るという「オチ」が付いたことで、場内のファンが思わず噴き出した格好だ。

 伏線は4月20日の同戦にある。広島岡本の抜けた変化球が阪神坂本の頭部を直撃すると、藤川監督はベンチを飛び出し激高。当てられた坂本が必死に制しても怒りは収まらず、広島首脳陣に対して執拗に「来いや!」と挑発し、あわや乱闘の大騒ぎになった。阪神が昨季、広島から対戦カード別最多の15死球を食らっていたことも、藤川監督の怒りに拍車をかけたのかもしれない。

 そんな中、新井監督が歩み寄ったことで、マスコミやSNSでは「和解ムード」が漂い始めたが、評論家の飯田哲也氏は「必ずしもそうとは言い切れません」と、こう続けるのだ。

「藤川監督が激高したのは、新人監督としてナメられちゃいけない、いくら先輩であっても、場合によってはモノを言う必要がある、との思いがあったのかもしれません。とはいえ、坂本にぶつけたのはルーキーの岡本であり、当てられた坂本が藤川監督を必死で制止しているのを見ても、わざとぶつけていないのは明らか。あそこまで大ごとになる出来事ではない。温厚な新井監督が1カ月経った今になっても視線を合わせず、藤川監督がこれに応戦するような態度を取ったのは、いまだ手打ちをしていないからでしょう」

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