著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

加賀まりこ、宮崎美子、浅田美代子…令和のドラマは「可愛いおばあちゃん」百花繚乱!

公開日: 更新日:

 ドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」(NHK)が27日に最終回を迎えた。主人公のさとこは一生付き合わなければならない病気になって生活が一変。キャリアを諦め、週4日のパートで働くも収入は激減。家賃5万円の団地に引っ越しそこで薬膳を知り、団地の人たちとの交流で健やかな心身を取り戻していくほんわかドラマだ。

 ここで描かれるのは丁寧な暮らし。さとこが旬の野菜などで作る薬膳を取り入れた料理はどれもおいしそうだ。予期せぬことだらけの人生だが、食べて寝て待てばなんとかなると思わせてくれた。

 配役も素晴らしく、主人公の麦巻さとこを演じた桜井ユキも、お隣の大家さんちに居候する司役の宮沢氷魚もいいが、なんといっても加賀まりこ(81)演じる90歳の大家、鈴さんが秀逸。個性的なおかっぱ頭でおしゃれで好奇心旺盛。おせっかいなところがあるが、それにさとこは救われる。

 世間では鈴さんを加賀が演じているのに気づかなかったという人もいたらしく、ネットで話題にもなった。確かに「和製ブリジット・バルドー」「元祖小悪魔系」とも言われていた加賀が、そんな老け役を演じるわけがないと思っていた人もいるのではないか。そもそも誰もが吉永小百合でいられるわけではなく、主役をやり続けられるわけではないのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    浜辺美波&永瀬廉“お泊まり報道”で日テレから嬉しい悲鳴…大物カップル誕生で「24時間テレビ」注目度が急上昇

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  1. 6

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  2. 7

    石破自民「1人区」でまさかの「3勝29敗」もあり得る最終盤情勢…参院選歴史的大敗の予兆

  3. 8

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  4. 9

    参院選「1人区」自民の牙城が崩壊危機 群馬、石川、鹿児島…歴史的敗北ラッシュも

  5. 10

    「サイゼリヤ」が中国の日式外食チェーンで一人勝ちの秘密…くら寿司、餃子の王将なぜ失敗