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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ギラギラした若手の刺激受け ザ・ぼんちのためにある「老いてますます盛ん」の言葉

公開日: 更新日:

「今年も学園祭、呼んでください!」
(里見まさと/フジテレビ系「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」5月17日放送)

  ◇  ◇  ◇

 今年で3回目となった「THE SECOND」で、ひときわ注目を浴びたのが、芸歴54年目にして出場したザ・ぼんちだ。金属バットとハイレベルな戦いを繰り広げ、惜敗した里見まさと(73=写真(右))が最後に放った言葉を今週は取り上げたい。

 ザ・ぼんちといえば、1980年放送の「THE MANZAI」(フジテレビ系)をきっかけにおこった「漫才ブーム」の象徴のような存在だ。「8分間の漫才で、人生がガラッと変わりましたね」(ダイアプレス「俺たちの昭和マガジンPLAY BACK」2014年7月17日)と、まさとは振り返る。アイドル的な人気を誇り、漫才師で初めて武道館公演も行った。

 だが、ブームは終わり、「燃え尽き症候群」で解散。収入は月7万円ほどに激減した。「頂点から一気にどん底でした。自殺したらどんだけ楽かと思った」(小学館「NEWSポストセブン」16年11月12日)という。ぼんちおさむ(72=同(左))はもともと役者志望だったこともあり、俳優の道で活路を掴んだが、まさとは漫才にこだわった。

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