渋野日向子「シブコ劇場」で全米女子OP予想外の快進撃…直近の成績に関係なくメジャーでは“別人”
【全米女子オープン】第2日
今年も日本勢のワンツーフィニッシュはあるか。
昨年は笹生優花(23)が大会2勝目を挙げ、2位は渋野日向子(26)。今年も2日目のホールアウト時点で単独首位に立ったのは4月のシェブロン選手権に優勝した西郷真央(23)。この日はベストの66をマークし、通算8アンダー。メジャー2勝目が視野に入ったが、それに待ったをかけるのが日本勢だ。通算5アンダーで3打差まで浮上したのは、まさかの渋野だった。何しろ今季、米ツアー9試合で予選落ち3度。最高はシェブロン44位でポイントランクは120位。快進撃は予想外といえる。
しかし、昨年も開幕から9試合中6試合で予選を通らず、今大会前も2試合連続で予選で姿を消し、不振を極めていながら優勝の笹生に3打差2位で周囲を驚かせると、3試合後の全米女子プロも7位でフィニッシュ。19年全英女子の覇者は、過去メジャーでトップ10入り6回。直近の成績に関係なく、メジャーになると「別人」になることはファンにも認識されている。
この日、シブコ劇場が幕を開けたのは通算3アンダーで折り返した10番(パー4)から。ここは第2打をバンカー縁の右ラフに入れ、35ヤードのアプローチがそのままカップイン。11番パー4は、149ヤードの第2打を2メートルにつけ、12番パー4は下の段から15メートルのロングパットを沈めて「3連続」。通算6アンダー2位タイへ浮上。単独首位の西郷真央に2打差に迫った。その後も16番パー3は2メートル、17番パー4は4メートル、18番パー5も5メートルのチャンスにつけながら、今度は「3連続」でモノにできず、18番は1.8メートルのパーパットを外して西郷との差は3打に広がるも69は上出来。週末は昨年のリベンジを期す。