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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

プロレスラー橋本友彦さんが公表…「肝臓がん」で手術できないケースの治療法

公開日: 更新日:

 肝臓はとても重要な臓器で、栄養素の代謝や解毒作用、胆汁の生成・分泌、エネルギーの貯蔵などを担っています。そこにできる腫瘍が肝臓がんです。プロレスラーの橋本友彦さん(47)は、肝臓がんの再発で治療に専念するためリングを離れることを発表。話題となっています。

 報道によると、橋本さんは昨年2月、体調の悪さから受診したところ肝臓に異常が見つかり、精密検査の結果、ステージ2の肝臓がんと判明。ラジオ波焼灼術で治療を受けたそうです。その後の検査でがんが消えたことを確認したものの、今年5月の定期検査結果に伴う精密検査で難しい部位での再発を確認。抗がん剤など西洋医学での治療が難しいため、東洋医学などの治療を受けるといいます。

 前述した通り肝臓は重要な臓器で、胆汁を分泌する胆管や消化管から集められた血液を肝臓に送る門脈があります。がんが胆管や門脈の近くにあると、手術などの治療が難しい。肝臓の上にある横隔膜に近いケースなども治療に難渋することがあります。肝臓がんができる部位のほか、多発したり、肝機能が悪かったりする場合も治療が難しい。

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