備蓄米で不当に儲けている? ネットにあふれる「コメ高騰は卸売業者が元凶」ウワサの真偽

公開日: 更新日:

「コメ高騰は卸売業者のせいだ」

 こんな声が、ネット上であふれている。どうも背景には、最近のコメ卸売りに関するニュースがあるようだ。

 卸売り大手の「木徳神糧」(東京都)は先月21日、2025年12月期の連結業績予想を上方修正し、純利益を従来の18億円から28億円に引き上げた。価格転嫁を進めたことが業績を押し上げ、過去最高益を更新する見通しだという。

 また、農水省によると、3月17日~4月13日の備蓄米の流通で、卸売業者が小売業者に販売する際の経費・利益などの上乗せ金額が、22年産米の調査時と比べて1.6~3.4倍の金額になっている。

 こうしたニュースに対し「卸売業者が不当に価格をつり上げボロ儲けしている」との言説が拡散されているのだ。江藤前農相が備蓄米について「流通がスタックしている」と繰り返し主張していたからか、「卸売りがコメをため込み、高値で売りさばこうとしている」という声も広がっている。

 しかし、こうしたウワサは本当なのか。コメ卸売り関係者はこう言う。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル