「宮崎哲弥さんさえいれば番組が回る」その理由を目の当たりにした一幕
評論家、コメンテーターとして幅広く活躍されている宮崎哲弥さん。初めてご一緒したのは、大竹まことさんに「日本で最強のトーク番組」と言わしめた「痛快!エブリデイ」(関西テレビ)の名物コーナー「男がしゃべりでどこが悪いねん!」でした。
MCの桂南光さんが「なんでもありですから、好きに言うてください。けど、この番組出てたら評論家の信憑性がなくなりまっせ。大丈夫でっか?」と心配されました。ところがご本人は「これだけ好きなこと言える番組はないですし、みなさんのレベルが高いですよ」と気に入ってくださり、ゲストから月イチレギュラーになり、10年弱ご一緒しました。
いつも自分のスタンスを崩すことなく「19◯◯年にイギリスで同じようなことが起こってます」「私の記憶では◯回目だと思います。1回目は~」と、政治情勢から歴史上の人物、アイドルのデビュー曲まで、どんな話題でも的確に具体例を挙げて話される。その博識ぶりに出演者も驚くばかりでしたが「たまたま知ってたことですから」と苦笑しながら恐縮されるのが印象的でした。
合間には芸人さんとも気さくに話し、論客という堅いイメージがいい意味でどんどん崩れていきました。そんな打ち解けた宮崎さんを「住んでる世界が違う!」と思ったことがありました。