狂乱物価高は青天井 結局、下がるのは古い備蓄米だけなのか

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小泉進次郎農相は連日のパフォーマンス(C)共同通信社

 小泉劇場ばかりが注目されているが、それもこれも、コメ高騰を放置してきた無策の反動、マッチポンプみたいな話だ。コメ以外の高騰は収まらず、一時しのぎの手取り増でゴマカす裏にインフレ増税の悪だくみ。

  ◇  ◇  ◇

 さながら備蓄米狂騒曲。“小泉劇場”で指揮を執る農相は世間の注目を一身に集め上機嫌だが、雑音や不協和音も入り交じり、最後まで美しい曲を演奏できるだろうか。

 政府が随意契約で放出した備蓄米の流通が本格化している。インターネットの通販サイトは即完売となる人気ぶり。31日から店頭販売も始まった。

 当初、来月2日に宮城県仙台市、神奈川県川崎市、千葉県松戸市の系列ホームセンターでの販売を予定していたアイリスオーヤマは、仙台と松戸について、日程を31日に前倒しした。競うように、イトーヨーカ堂も東京都大田区の店舗で31日から販売を開始。他店舗は来月1日からだという。販売価格は両社とも5キロで税込み2160円。「いち早く顧客に届けたい」ということだが、店頭販売第1号にはメディアも押し寄せ取材してくれるから、いい宣伝になる。

 連日、テレビジャックしている進次郎は、30日は備蓄米を保管している神奈川県内の倉庫の視察に出向いていた。「古古古米」となる2021年産米に、味や品質への懸念があるのを意識し、「非常にいい状態で問題なく提供できるという現場の言葉には心強く思った」とアピールに余念がなかった。

 一方で… 

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