大人の「ドラえもん」ヒットの理由は山崎貴監督のCG描写力

公開日: 更新日:

 映画界におけるヒットメーカーの地位は、一層揺るぎないものになったといっていい。山崎貴監督である。山崎と八木竜一の2人が共同監督を務めた「STAND BY ME ドラえもん」が、大ヒットのスタートを切ったのである。

 本作は、毎年春に公開される定番アニメの「ドラえもん」ではない。3DCGアニメとして製作され、れっきとした大人向けの作品なのだ。これがスタート3日間で興収10億円前後を記録し、最終で50億円も夢ではなくなった。

 この大ヒットでがぜん注目の的になっているのが、共同監督のひとり、山崎監督だ。山崎監督といえば、「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズ(3本)はじめ、木村拓哉の「ヤマト」、今年正月の「永遠の0」などの大ヒットで知られる。

 この5本に「ドラえもん」が新たに加わったことでマネーメーキングもすごい。何せ、先の5本と「ドラえもん」を入れると、累計では推定興収300億円近くを稼ぎ出すことになる。

■CGなのに心地よい安心感

 何がここまでのヒットメーカーに成長させたのかといえば、彼の専門分野であるVFX(視覚効果)における卓抜な技術力が大きい。今の大作実写映画に欠かせないさまざまなCG映像が、彼の手によって緻密に組み立てられる。これが、目の肥えた多くの観客の支持を受けるのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々