「ビバヒル」「24」に続く3次ブーム 海外ドラマの楽しみ方

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「アトラクション化した劇場映画なんて目じゃない」「13時間、イッキ見してしまった」などと、世界中で盛り上がっている。

 往年の映画ファンをもとりこにしているのが、昨今の米国発ドラマだ。かつて流行した「奥さまは魔女」や「スパイ大作戦」、「ローハイド」といった西部劇と今とでは雲泥の差。

 例えば、政界の権謀術数を描いた「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は予算約100億円。主人公をオスカー俳優ケビン・スペイシーが演じている。ほかにもマーティン・スコセッシ監督やダスティン・ホフマンといったドラマとは縁遠かった大物が参入し、力を入れているのだ。長くて約2時間の劇場映画と比べ、1シーズンだけで10時間以上あるため、葛藤が複雑で中身が濃い。

 海外ドラマの宣伝マンが言う。
「『ブレイキング・バッド』の主人公は余命宣告された化学教師で、家族に資産を残すべく、ドラッグの密造に手を染め、闇社会でのし上がっていきます。回を追うごとに外見が悪人顔になり、良心などどこへいったのかと思ってしまうほど。ケーブルテレビ局やネット配信のドラマであれば、セックス&バイオレンスについての規制もさほどではない。ストーリーもパターン化されたハリウッドから脱却し、『ディファイアンス』では同名のオンラインゲームと連動して進み、ゲームの中で活躍が認められれば、自分で作ったオリジナルキャラクターがドラマに登場することもあるんです。90年代の『ビバリーヒルズ高校白書』、2000年代の『24-TWENTY FOUR-』に続き、第3次ブームの到来だと思います」

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